テニスラケットの選び方

グリップサイズ

グリップサイズはラケットの握る部分の太さを表します。
ほとんどのラケットはグリップの上の部分に表記してあります。
日本ではグリップサイズを1･2･3･4と表記しますが、

海外では上記のように表記します。

数字が大きくなるほど太くなります。
グリップが太いと手首が固定されますので、安定したショットが打ちやすくなります。 グリップが細いと手首の自由がききますので、タッチを生かしたショットが打ちやすくなります。 その為、太いグリップはストローカー、細いグリップはネットプレイヤーに好まれます。

手の大きさによっても変わりますので、
一般的には男性の方は2か3が多くなり、女性の方は1か2を使用している方が多くなります。

フェイスサイズ

よくラケット名の後ろにMIDやMPやOSなどと書かれていますが、
これはフェイスサイズを大まかに表記したものになります。
ではフェイスサイズが違うと何が違うのでしょう。

OSのようなフェイスサイズが大きいメリット

• スイートスポットが広い
• 楽にボールを飛ばしやすい
• スピンがかかりやすい

その分振り抜きが悪く、面安定性が悪いなどのデメリットがあります。

逆にフェイスサイズの小さいラケットのメリットとしては

• 振り抜きが良い
• 面安定性が良い
• コントロール性が良い

その分ボールがあまり飛びにくく、スイートスポットも小さくなります。

初心者の方や力のない女性の方にはフェイスサイズが大きめのラケットがお勧めです。

逆にフェイスサイズの小さいラケットは力のある男性の方や競技者向けのラケットになります。

最近では一番人気のあるフェイスサイズは100インチ前後のラケットで、 各メーカーから100インチ前後のラケットが多くラインアップされています。

フレームの厚さ

簡単に言うとフレームの厚いラケットはボールが飛びやすく、薄いとボールが飛びにくくなります。

フレームが厚いとラケット自体のしなりが少なく、
相手のボールの勢いを利用してボールを飛ばせるので、筋力に自身のない方にお勧めです。

フレームが薄いとラケット自体のしなりが大きく、
ボールとガットの接地時間が長くなるので、スピンがかけやすく、コントロール性が増します。

しかし相手のボールの勢いを利用出来ないので、ボールが飛びにくく 筋力のある方にお勧めのラケットです。

ラケットの長さ

大人用ラケットの標準的な長さは27インチです。 これより長いラケットを長ラケ(長尺ラケット)と言います。

まず長ラケの大きな利点としては、
リーチが長くなる分サーブやスマッシュなどの、 上からのショットに強くなります。もちろん遠くのボールにも届きやすくなります。

ラケットが長くなるとスイング軌道が大きくなりますので、ボールに威力が増すのも利点の一つです。

体に近くや正面のボールを打つには27インチのラケットに分があります。

ラケット重量

重量ですが、これは単純に筋力のある方は重たいラケット。
筋力のない方は軽いラケットが適していると言われております。
もちろん好みもありますので絶対ではありません。

重量が重たいと相手のボールに負けにくくなります。
もちろん自分で重たいボールも打ちやすくなります。

しかしラケットが重たいと構えが遅くなりますので、振り遅れが多くなります。
重たいラケットは競技者向けのラケットが多く、ボールの飛びが抑えられたラケットが多くなります。

重量が軽いと筋力のない方でも扱いやすくなりますが、
相手の早いボールに対して、ラケットが弾かれやすくなります。
いわゆる打ち負けです。

軽いラケットは女性や初級者向けのラケットが多く、ボールが飛びやすいラケットが多くなります。

ラケットバランス

ラケットの重さと言えば重量ばかりに気をとられてしまいますが、
意外に重要なのがラケットのバランスです。

これはラケットの中心が、どこの部分にあるかというものなのですが、
ラケットの先端寄りに中心があるラケットをトップヘビー。
グリップ寄りにあるラケットをトップライトと言います。

トップヘビーのラケットは、 ラケット振ったときに遠心力がかかりますので、 重いボールが打ちやすく、相手のボールに打ち負けにくくなります。

しかし、すばやい構えを必要とするボレーのようなショットには向いていないので、 ストローカー向けのラケットといえます。

トップライトのラケットは、 バランスがグリップ寄りにあるので、 重たいラケットでもそれほど重たさを感じにくくなります。 その為、すばやい構えが可能となり、ボレーに適したラケットとなります。

基本的には重量の重たいラケットにはトップライトのラケットが多くなり、
重量の軽いラケットはトップヘビーのラケットが多くなります。